中古車市場には、事故車や修復歴車が出回っている可能性もあります。
知らないで事故車や修復歴車を購入して、後で発覚した場合、様々なトラブルが生じる可能性もあります。
高年式車を購入する場合、ある程度乗って、車を買い替えるときに下取りに出すことも想定して購入すると思いますが、修復歴車は特に、下取り価格が大幅に想定を下回る可能性があります。
中古車購入時において、修復歴や事故歴などを調べることは重要です。
今回は、修復歴車や事故車について詳しく解説していきますので、
中古車ご購入の際の参考にして頂けたら幸いです。
中古車で失敗しない為に注意すべき事故車、修復歴車について
修復歴車の表示義務について
修復歴車とは、車体の骨格に当たる部位の修正や交換歴のある車両です。
自動車公正競争規約の11条で、修復歴の有無などの表示が義務付けられておりますので、通常は販売業者に確認して購入すれば問題ないのですが、
信頼できる中古車販売業者を選択する必要があるとも言えます。
事故車と修復歴車について
中古車販売時に修復歴の有無は表示義務がありますが、事故歴等の表示義務はありません。
一概に事故車といっても、車体の骨格を修正する必要がなければ、車体の板金修理や部品交換で済みますので、修復歴車扱いにはなりません。
修復歴車とは、車体の骨格に当たる以下の部位を修正及び交換して復元したものです。
① フレーム(サイドメンバー)
② クロスメンバー
③ フロントインサイドパネル
④ ピラー(フロント、センター及びリア)
⑤ ダッシュパネル
⑥ ルーフパネル
⑦ フロアパネル
⑧ トランクフロアパネル
中古車市場には状態のことなる様々な車両が出回っているので、
最低限購入前の現車確認を行い、自分の目で確認する事は重要です。
修復歴のない事故車についても、部品交換した部位などを見てある程度判断することが可能です。
中古車販売店選びは重要
中には修復歴を表示せずに販売している車両がある可能性もあるので、中古車を購入するときは、アフターフォローも含め、信頼できる業者選びが重要です。
様々な中古車販売業者がおりますので、信頼できる業者から購入する事で、様々なリスクを低減することができます。
ディーラーや、自動車整備工場(認証工場や指定工場)を運営している業者なら、自動車の整備に関して詳しいので、信頼度は上がりますし、中古車専業ではなく社会的信用のある企業が運営している中古車販売店なら、信用を失いたくないので、消費者をだましてまで売ろうとはなかなか思わないはずです。もちろん中古車専業の販売店でも信頼できるところはあると思いますので、あとは販売店の歴史や実績、口コミなどを調べるのもよいと思います。
修復歴や事故歴の有無などは自分でも確認する事が大事。
中古車を購入する際、販売店に聞き取り調査をして事故歴などを確認する事はもちろん大事ですが、販売店の言う事をまるっきり信じてしまうのも考えものです。
特に、良いことしか言わない業者には注意した方が良いでしょう。
修復歴車の確認方法
修復歴の有無は表示義務がありますので、基本的には表示を見れば分かるのですが、車両の状態など詳しい表示がない場合、販売店に、中古車の査定表などを見せてもらえるよう頼んでみましょう。
もし査定表の総合評価がR評価になっていた場合、修復歴車です。
査定表には、修復歴以外にも車両の傷やへこみ、錆など、詳しい情報が載っているので、実物と照らし合わせながら説明を受けられたらなお信頼性も上がるでしょう。
事故歴の確認方法
事故歴は表示義務がないので、車両の状態を見ながら販売店に聞き取り調査をすると良いでしょう。
事故車はある程度見た目で判断できるところがあります。
特に以下の部位は注意して見てみましょう。
・ボディーの接合部の隙間は均一であるか?
・ボディーのパーツの色合いは一定か?
・ドアやトランクを開けて、ボディーとの色合い、接合部のボルトの色合いなどをチェックしましょう。
・ボンネットの接合部に取り換えた形跡はないか?ボルトなどは新しくなっていないか?
・ボンネットを開けて、ヘッドライト部分に損傷はないか?
・ホイールに大きな傷やゆがみはないか?
上記のような部位が見つけられたら、事故車である可能性もありますので、念のため中古車販売店の話もよく聞いてみましょう。
まとめ
中古車といえども、車は大きな買い物です。
ご自身の安全を確保する観点からも、中古車選びは慎重に行う必要があります。
もちろん信頼できる販売店を探すことも大事ですが、
中古車を買う際は現車確認をしっかり行いましょう。
最近のコメント